猫がおもらししてしまう、猫の粗相の原因と対策について

  • 2023年10月24日
  • 2023年10月25日

猫がおもらししてしまう原因

飼い猫がトイレ以外でおしっこやウンチをしてしまう行動にはさまざまな原因が考えられます。以下は、一般的な原因のいくつかです。

健康問題

まず考えられるのは、猫の健康問題です。尿路感染症、腎臓病、糖尿病、腸の問題などが排泄行動に影響を及ぼすことがあります。排尿や排便に関連する異常な行動が見られる場合、まずは獣医師に相談し、健康状態を確認することが重要です。

トイレの清潔度

猫は非常に清潔好きな動物であり、トイレの清潔度が保たれていないと、トイレ以外で排泄を行うことがあります。トイレを定期的に清掃し、新しい砂を追加することが必要です。

トイレの配置

トイレの場所や配置に問題がある場合、猫がトイレを避けることがあります。トイレが騒々しい場所にある、他のペットや人間からの妨害があるなどの要因が考えられます。

ストレスや不安

猫はストレスや不安を感じると、排泄行動に変化が生じることがあります。新しい環境、他のペットの存在、飼い主の不在、環境の変化などがストレスの原因となることがあります。

社交行動

他の猫や動物との社交行動に関連して、トイレの問題が発生することがあります。排泄物を用いて縄張りを主張する行動が一因となることもあります。

トイレの種類

猫がトイレの種類やサイズに違和感を覚えていることがあります。トイレの形状や砂の種類を変えてみることが解決策となる場合もあります。

トイレの過去のトラウマ

以前のトイレ関連のトラウマが猫の排泄行動に影響を及ぼすことがあります。過去のトラウマに対処し、ポジティブなトイレ体験を提供することが重要です。

高齢化

年をとった猫は、体力が低下し、排泄行動に関してトラブルが起こることがあります。高齢猫の場合、トイレへのアクセスが簡単であることが大切です。

猫の粗相にはどう対策したらよい?

飼い猫がトイレ以外でおしっこやウンチをしてしまう場合、以下の対処法を試すことが役立つかもしれません。ただし、これらの方法は問題の原因に応じて異なりますので、具体的な状況に合わせて選択してください。

健康チェック

トイレ以外で排泄をする場合、まずは獣医師に相談し、健康状態を確認してください。尿路感染症、腎臓病、糖尿病などの健康問題が原因である可能性があるためです。

トイレの清掃

トイレを定期的に清掃し、新しい砂を追加して清潔に保ちましょう。猫は清潔好きな動物で、トイレが汚れていると排泄を避けることがあります。

新しいトイレの試用

別のトイレを追加してみることで、猫が好むトイレを見つけることができるかもしれません。トイレのタイプ、サイズ、砂の種類を変えてみてください。

トイレの配置

トイレの配置を見直し、静かでアクセスしやすい場所に置きましょう。他のペットや騒々しい場所から遠ざけることが大切です。

ストレスの軽減

猫がストレスを感じている場合、その原因を特定し、軽減する努力をしましょう。環境の変化や新しいペット、訪問者の影響などがストレスの要因となることがあります。猫の好む香りを発生させる装置(フェロモンディフューザー)や安全な場所を提供することが役立つこともあります。

上手く出来たら褒める

トイレトレーニングを行い、トイレで排泄することを奨励しましょう。成功した場合には褒めたり、おやつを与えたりすることでポジティブな経験を提供します。

専門家の協力

問題が続く場合や行動の原因が不明確な場合、獣医師や、動物行動学の専門家、ペットトレーナーに相談することが有益です。専門家は問題を詳細に分析し、適切な対策を提供できます。

匂いの除去

トイレ以外で排泄された場所の匂いを完全に除去しましょう。特殊な洗浄剤を使用し、猫が再びその場所を選ばないようにします。

猫の排泄行動の変化は、原因を特定して対策を講じることが可能です。しかし、トイレトレーニングや行動の修正には時間がかかることがありますので、根気強く取り組んでください。

猫がおもらししてしまったときの掃除・対処方法

猫がトイレ以外で排泄した場合、早急に清掃し、においを徹底的に取り除くことが重要です。これは、猫が同じ場所に再び排泄を試みるのを防ぐためです。以下は、猫の排泄物を清掃する方法と注意点です。

速やかに対応する

猫が排泄したことを発見したら、すぐに対処しましょう。時間が経つとにおいが浸透しやすくなります。

手袋を着用する

ゴム手袋や使い捨て手袋を着用して、直接触れないようにしましょう。排泄物には細菌や寄生虫の卵が含まれる可能性があります。

固形物の処理

固形物(ウンチ)はプラスチックスプーンやペーパータオルで取り除きます。ただし、圧迫や摩擦に注意してください。

残留物の吸引

ペーパータオルやキッチンペーパーを使用して、排泄物から余分な湿気を吸い取ります。

洗剤と水

中性洗剤と温かい水を混ぜた溶液を使用して、排泄物があった場所を洗浄します。中性洗剤は残留臭を取り除きます。

乾燥させる

濡れた箇所をタオルやキッチンペーパーで拭いてから、扇風機の風を当てる、風通しを良くするなどして十分に乾かしましょう。残った湿気はにおいの原因となります。

専用の除菌剤を使用する

においを完全に取り除くために、専用のペット用の除菌剤やにおい消しスプレーを使用することを検討しましょう。これらの製品はにおいを中和し、猫が同じ場所に再び排泄をしないように助けます。

衣類や寝具の洗濯

猫が排泄物を付けた場合、それに触れた衣類や寝具も洗濯しましょう。特ににおいが染み付いている場合は、消臭剤を使用して洗浄します。

猫の排泄物を清掃する際には、においや汚れを徹底的に取り除くことが大切です。猫が排泄物の匂いを嗅ぎつけないようにすることで、再び同じ場所に排泄しないようになります。

さいごに

飼い猫がトイレ以外で排泄をする場合、まずは獣医師に相談し、健康問題を排除することが大切です。
その後、環境やトイレ設備、ストレス要因などを見直し、適切な対策を講じることが、問題の解決に役立ちます。行動の変化が続く場合は、動物行動学の専門家やペットトレーナーなどに助言を求めることも考慮しましょう。